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医院ブログ

新年あけましておめでとうございます。

2023年も引き続き感染対策を行いながら、皆様の健康を、お口を通してサポートさせて頂き、一人でも多くの患者様が笑顔になってくれるよう努力していきたいと考えております。  皆様にとりまして良き年となりますよう心より祈念申し上げます。

本年も龍生デンタルオフィスをどうぞよろしくお願いします。

年末年始のお休みの間に美味しいご馳走を皆様召し上がったことかと存じます。

普段食べなれていないものを食べたら、顎に痛みが出た… という方もいらっしゃるかもしれませんね。

そんな方は『顎関節症』の可能性があります。

顎関節症って聞いたことはあるけど、どんな病気なのかしらっていう方多いですよね。

顎関節省とは、口を開こうとすると顎関節(耳の穴の前にあります)や顎を動かす筋肉が痛む、あるいは十分には大きく口を開けられない。または口の開け閉めで顎関節に音がする。という症状がでます。一生の間、二人に一人は経験すると言われているほど多くの方が経験します。症状が音だけであった場合、これは首を回したり、肩を動かして音が出るという状況と同じです。そのような音を気にして整形外科を受診する人はいないと思いますが、顎関節の場合、耳のすぐ隣にあるために「音が気になる」という人がいます。しかしこの音を消すためには手術が必要になることから、世界的には「音だけであるなら手術すべきではなく、治療する必要はない」とされています。ですから顎関節症の症状が始まったとしても、痛みや口の開けにくさが一時的だったとか、音だけで他の症状がなければ治療の必要はないかもしれません。ちなみに、音だけであれば最低でも人口の20%近くの人は顎関節の音を持つとされています。また顎関節や顎を動かす筋肉の痛み、あるいは顎関節症による口の開けにくさで、実際に治療が必要になる人は症状を自覚した人の中の5%程度と推定されています。

医療機関に来院される患者さんでは女性が多く、年齢は10歳代後半から増加しますが、20~30歳代で最大になり、その後は年齢が増えるとともに来院する患者さんは減少します。

(顎関節症スクリーニング項目)
・口を大きく開け閉めしたとき、痛みがありますか はい いいえ

この質問に対する回答が「はい」であり、その痛みが1週間以上続いているなら歯科医院を受診してください1)

ということで、お正月に出た痛みが続いているとしたら、そろそろ歯科医院を受診されることをおすすめいたします。

20-30歳代女性が多いと先ほど申し上げましたが、ストレスが原因で起こることが多いので老若男女どんな方にも起こりえる病気です。

当院では症状に合わせて、マウスピースの作製、マッサージの方法を指導するなどの治療を行っております。お気軽にご相談ください。

 

 

2022年1月に開業いたしました龍生デンタルオフィスも無事に1周年を迎えることができました。これもひとえに地域の皆様に支えて頂いたおかげだと感じております。厚く御礼申し上げます。

<文献>

1)杉崎正志,来間恵里,木野孔司,澁谷智明,塚原宏泰,島田 淳,玉井和樹,齋藤 高.顎関節症スクリーニング用質問1項目の選定とその妥当性検討.日顎誌. 2007; 19: 233-39.