矯正歯科

機能性改善だけでなく予防にも
矯正治療によって、歯並びやかみ合わせが整うと、顔全体の印象が大きく変化します。バランスよく噛めるようになり、顔の歪みが整ったり、歯並びが整うことで清潔感も高まったりします。
また、歯並びが整うと、みがき残しも少なくなるので虫歯や歯周病に罹患するリスクが少なくなるなど健康面にもメリットがあるのです。
当院の矯正治療のこだわり
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01.
矯正医が常駐
矯正歯科医が常駐していることで患者様の来院回数を減らせるのはもちろん、一般歯科医と毎日カンファレンスを行うことで見た目の美しさだけではなく、機能性や虫歯治療後のかぶせ物の形・大きさも含めた歯科矯正が可能になります。また、パパママと一緒に来院したお子様の矯正やかみ合わせもお気軽にご相談いただけます。
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02.
矯正歯科診断ソフトのWinCephとiTero5-Dを導入
骨の位置などを細かく分析するソフト「WinCeph」、口腔内の状態を映すスキャナ「iTero5-D」を導入しています。より正確で患者様に合わせたご提案ができるほか、矯正前後の状態を比較できるなどメリットがたくさんあります。また、口腔内スキャナは矯正後の口元のイメージ図まで作成でき、患者様のモチベーション向上に繫がっています。
不正咬合の種類
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01.
叢生(そうせい)
歯がバラバラに生えている状態です。汚れが溜まりやすく、かみ合わせのバランスも悪いので特に矯正治療が必要となります。
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02.
反対咬合(はんたいこうごう)
下顎が上顎より前、下の前歯が上の前歯より前に出ている状態が反対咬合です。「しゃくれ」「受け口」とも呼ばれています。
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03.
過蓋咬合(かがいこうごう)
かみ合わせが深すぎて、上の歯が下の歯に覆いかぶさっている状態です。奥歯に力が加わりやすく、食いしばりや噛みしめの発生リスクが高い傾向にあります。
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04.
切端咬合(せったんこうごう)
上下の歯の先端がちょうど当たる状態です。上の歯と下の歯の間に本来あるはずのスペースがなく、放っておくと、歯の先が欠けたり磨耗したりする場合があります。
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05.
開咬(かいこう)
噛んだ際に、上下の前歯に隙間が生じている状態です。開咬は、ぽかんと口を開けた状態になりやすく、口呼吸のリスクが高まります。
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06.
上顎前突(じょうがくぜんとつ)
上顎前突はいわゆる出っ歯の状態です。指しゃぶりが多い、前歯を舌で押すなどの癖があるとリスクが高くなります。
理想的な歯並びとは

理想的な歯並びというと、多くの方は「歯列がキレイに並んでいる」とイメージすることでしょう。しかし本当の意味での理想的な歯並びについては、歯の中心と顔の中心が合っていることが重要なポイントです。また、見た目だけでなく、歯の本来の目的である「噛む」という機能が果たされていることも注目すべきです。噛み合わせが合っていない歯は、どんなに見た目がキレイであっても「理想的な歯並び」とは言えないでしょう。
大人の矯正のメリット・デメリット
メリット
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1
笑顔に自信
歯並びが綺麗になることで、口もとに自信が付きます。見た目を気にせず、口を開けて思いっきり笑顔になることができます。
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2
お口の中の機能の向上
矯正治療で歯並びが整うと、噛み合わせが良くなります。これにより、咀嚼機能が向上し、全身へのふたんが軽減したり、口内の衛生環境を保ちやすくなります。
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3
横顔を美しく
美しい横顔の基準としてEラインというものを耳にすることと思います。矯正によって歯並びが改善され、口もとが引っ込むような見た目に変わることができ美しい横顔に繋がります。
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4
食事を楽しめる
噛み合わせが良くなることで、食べ物を噛みやすくなり、食事をより楽しめるようになります。
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5
虫歯の予防
歯並びを改善すると、歯磨きがしやすくなるため、汚れを落としやすくなり、虫歯リスクの軽減が期待できます。
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6
歯周病の予防
日々のケアがしやすくなることで、ご自宅で行えるケアでも歯垢などを落としやすくなり、歯周病リスクを下げることができます。
デメリット
- 自費治療になります
- 矯正器具の装着時に、患者さんが食事、会話、見た目などに違和感を覚える場合があります
- 矯正器具の装着時に、歯が磨きにくくなるので、より入念なブラッシングが必要になります
- 矯正器具によっては口を動かした際、歯肉が傷つくことがあり、炎症を引き起こす場合があります
当院の矯正治療の種類
ワイヤー矯正

歯の表面にブラケットという金属の装置を取り付け、間に通したワイヤーの弾性を利用して歯を移動させる治療法です。金属製のため壊れにくく、幅広い症例に対応しています。
マウスピース矯正(インビザライン)

マウスピース型の矯正装置であるインビザラインは透明なのが特徴です。そのため、装着時に目立ちにくく、見た目が気になる方や人と話す機会が多い方に適しています。特に接客業や営業職に携わっている方のご相談が増えつつあります。
未承認医療機器の使用について
当院では、薬機法において未承認の医療機器である「マウスピース型矯正装置(インビザライン®)」を使用した矯正治療を行っています。
- 医薬品医療機器等法上の承認:未承認
- 入手経路:国内販売代理店経由
- 他の国内承認医薬品等の有無:なし
- 諸外国における安全性等に係る情報:FDA認可あり。日本国内では医療機器としての矯正装置に該当しませんが、使われている素材は日本国内で薬事承認されています。
矯正用アンカースクリューを用いた矯正

直径1~2mm、長さ6~10mmの小さなネジを骨に埋め込んで固定源にする方法です。これにより、これまでの矯正治療では難しかった臼歯の後方への移動や圧下が可能となりました。歯並びを矯正するために抜歯が必要だとされていたケースも、非抜歯で矯正できる可能性が高まります。
部分矯正

歯並び全体ではなく、問題のある一部の部位だけ矯正する治療法です。通常の全部矯正の場合、1~2年程度の期間を要しますが、部分矯正の場合は6~10ヶ月程度で完了できます。料金も全部矯正に比べると安価なのが特徴です。しかし噛み合わせを整えることは難しいので、治療を希望する際は担当の歯科医と相談しましょう。
矯正治療の比較
種類 | ワイヤー矯正 | マウスピース矯正 (インビザライン) |
アンカースクリュー | 部分矯正 |
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メリット |
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デメリット |
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適応範囲 | 幅広い症例に対応可能 | 軽度~中度の歯並びの乱れのみに限定される | 難症例を含むより幅広い症例に対応可能 | 前歯などの簡単な移動にのみに限定される |
来院間隔 |
個人差はあるが 約1~1.5ヶ月に1度通院 |
個人差はあるが 約1~3ヶ月に1度通院 |
個人差はあるが 約1~1.5ヶ月に1度通院 |
個人差はあるが 約1~1.5ヶ月に1度通院 |
矯正治療の治療費・治療期間
契約金・処置料
契約金(基本装置代含む) | 処置料(再診料) | 治療期間 | ||
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ワイヤー矯正(注1) | 660,000~880,000円 | 5,500円 | 約1年半〜3年 | |
インビザライン | インビザライン | 880,000~1,100,000円 | 5,500円 | 約6か月〜3年 |
追加アライナー | 契約金内 | ― | ― | |
検査代(パントモ、模型、セファロ) | 33,000円 |
(注1)ブラケットの種類やホワイトワイヤーなどのオプションによる別料金の設定もございます。
(注2)症状に合わせて金額が変わる場合がございます。
矯正中・治療後の注意事項

歯磨きなどの日頃のケア
歯に矯正装置がつけられている場合、うまく歯ブラシが歯に当たらないため、磨き残しのリスクが高まります。矯正治療中に食べかすやプラークが残ったままになると、そこから虫歯や歯周病が発症してしまう可能性があります。もしも虫歯や歯周病になってしまったら、虫歯や歯周病の治療を優先して行うため、一度矯正装置を取り外すことになるでしょう。そうすると、治療期間が当初の予定よりも長引いてしまいます。

リテーナーの手入れ
矯正治療が終わり装置を外したら、それで終わりというわけではありません。矯正治療終了直後の歯は、歯周組織が元に戻ろうとするため、リテーナー(保定装置)という装置を使用します。リテーナー装着後は3ヶ月から半年に一度通って頂き、口内の歪みや装置による磨き残しのチェックを行います。もし矯正前の状態に歯が近づいているようでしたら、軽度であればリテーナーで調整を、必要であれば再治療のご相談をさせて頂きます。
子どもの矯正治療

成人した方の顎はそれ以上発達することはありませんが、成長期のお子さんの場合、顎が発達するので矯正に利用できます。小児矯正治療のメリットは、まさにその点にあります。
歯並びにコンプレックスを感じているお子さんも少なくありません。早い段階で矯正できれば、コンプレックス解消や虫歯の防止に役立つので、ご両親からの素敵なプレゼントになるでしょう。